前回お話ししたウェールズに行く途中に、「産業革命発祥の地」として知られている、
アイアン・ブリッジ(世界で最初の鉄製の橋)を訪れました。
この橋は、石炭の採掘が盛んだったセバーン川にかけられ、1781年に橋は開通しました。
アイアン・ブリッジは世界で最初の鉄製の橋ということで、1986年に世界遺産登録に登録されました。
渓谷にかけられた橋なので、橋のたもとの街は山間にあるので、どこかヨーロッパ大陸の風情が感じられます。![]()
イギリスと言えば、「産業革命発祥の地」と思い浮かべるかもしれません。
「産業革命」とは、簡単に言えば、「作るものと」、「物の作り方」が飛躍的に変化したことでした。
それまでは、「家の中」で「手」を使った作り方をしていたのが、
「工場」で「手」を使った作り方になり、(これをマニュファクチャリング:manufacturingと呼びます)
生産量が大幅に向上しました。
その後、約100年かけて機械技術が発展し、「工場」で「機械」を使った
「工場制機械工業」が一般的になり、現代の物の作り方になったのです。
特に、「動力源」が、手や風、動物などの「自然的」なものから、
蒸気や電気などの「人工的」なものになったのは、一つの「革命」だったのではないでしょうか。
ちなみに、産業革命のきっかけと言われるのが、
「ニューコメン」の蒸気機関の発明(1712年)や
「ジョン・ケイ」の飛び杼(shuttle)の発明です。(1733年)
その他に、「ジェームス・ワット」の蒸気機関(1769年)や
「スティーブンソン」の蒸気機関車(1814年)は教科書でもおなじみですね。
もちろん訳があります。
ここでは、経営学的に産業革命を推し進めた企業を念頭に考えてみましょう。
企業・会社は、「ヒト」・「モノ」・「カネ」・「技術」という経営資源を活用して利益を上げようとしています。
イギリスでは、
●「ヒト」、すなわち労働者は、この当時の農業施策(囲い込み運動)によって、
大量の農民が工業労働者を形成することになりました。
●「モノ」は、産業革命を推し進めた蒸気機関に必要な石炭が大量に採掘されました。
●「カネ」は、重商主義(貿易)で工業発展に必要な資金が用意されていいました。
●「技術」は、上に挙げたようなさまざまな発明がされました。
の4つの条件がそろっていたので、産業革命が起こったと考えられます。
このような産業革命のシンボルと言えるのが、アイアイン・ブリッジでしょう。


