その前に、経営学部のブログですので、イギリスの食糧事情と流通について簡単に触れていきましょう。
● イギリスの食糧事情
イギリスの食糧自給率は71%で、日本の39%に比べればかなり高いと入れるでしょう。
でも、1970年では、食糧自給率は46%でした。この30年間に25%も向上したのです。
イギリスでは、日本より広い農作地が存在したり、食生活の変化が少なかったという
背景があるものの、日本が見習わなければならない点もあるかも知れません。
イギリスでは、農業・畜産関連の育成政策が大きな役割を果たしたと言われておりますが、
日本においても、経営学的視点が生かせるような農業施策が必要となってきた時代なのかも知れません。
● イギリスの流通
イギリスの農業自給率を向上させるのに一役買っているのが、物流ではないかと考えられます。
イギリスの道を走っていると、スパーマーケットのトラックが頻繁に行き来していますし、
ヨーロッパ大陸ナンバーのトラックもよく見かけました。
前回、お話ししたように、イギリスの食は概してよろしくありませんが、
そんな中でも、美味しかったものや、珍しかったものについて、少し触れてみます。
● 食材関係
イギリスの外食は、安いと期待はずれですが、食材は、日本よりも美味しいものもあります。
・ まず、鶏肉とジャガイモ、人参はとても美味しかったです。
したがって、これらは、毎日のように我が家の食卓に載っていました。
とくに、鶏肉はスーパーマーケットで売っているものでも、
日本の高級鶏肉より上だと感じていました。
実際、日本で高級鶏肉を食べましたが、やはりイギリスの方が!
スーパーの鶏肉で作ったロースト・チキン
・ 生クリームも日本よりは美味しく、それに種類が豊富です。
イギリスでは、乳脂肪分の量によって生クリームの表示が法律で定められていて、
乳脂肪48%以上をダブルクリーム、18%以上の低脂肪クリームをシングルクリーム
と表示しています。
ダブルクリームは乳脂肪分が多いのでホイップ(泡立てる)するのにも、
日本のように冷水で冷やしたり、一生懸命かき回す必要がなく、簡単に泡立てられます。
もちろん味は、日本では味わえないような濃厚さです。
ダブルクリームを温めて寝かしたものがクロテッド・クリームと言って、
アフターヌーン・ティでは欠かせないスコーンに塗るものになります。
日本で見つけたクロテッド・クリームの本場、コンウォール地方産のものは
現地の10倍以上の価格が付けられていたので、ビックリです。
・ 上でお話しした、スコーンには、
「バター・ミルク(バターを作る時の残りかすのようなもの)」と
「クリーム・タータ(酒石酸水素カリウム)」が不可欠なのですが、
日本ではバタークリームがめったに手に入らなく、
イギリスで食べた本格的スコーンは食べられないのが残念です。
・ 小麦粉もやはりパン文化の国だけに、美味しいものがあります。
セルフ・ライジング(self rising)と表示された小麦粉は
ベーキング・パウダーを適量混ぜたもので、
お菓子作りには、結構重宝するそうです。
洒落たデザインの小麦粉袋
・ その小麦粉で作ってるパンはさすがの味で、
日本のパンのように柔らかければ美味しいのとはかなり違ったものです。
かなりしっかりとした食感なので、食パンはサンドウィッチ用ぐらいの厚さです。
つまり、日本のサンドウィッチ用の薄いパンは、イギリスでは当たり前なので、
イギリスの朝食にはこれをトーストしたものを冷ましてたべます。
・ イギリスの牛肉は、狂牛病で有名になりましたが、
現在では安全ですが、かなり美味しくありません。
でも、スコットランド牛、とくにアバディーン・アンガス種の牛肉は、
日本の牛肉のように脂のサシが入っていませんが、牛肉本来の味が楽しめます。
アバディーン・アンガス牛で作ったローストビーフ
・ そして、忘れてはいけないのが「ムール貝」です。
特に、スコットランド産のムール貝は、日本で食べているムール貝とは
比較ができないぐらい美味しいです。
地元では、料理の飾り用でなく、バケツ一杯ぐらい食べます。
フランスの有名な観光地であるモン・サン・ミッシェルは、
「オムレツ」と「ムール貝」で有名ですが、
スコットランド産のムール貝を提供している店があるぐらいです。
ちなみに、値段は1kg=500円ぐらいでした。
美味しさと安さに驚きでした!


