イギリス滞在中、いろいろなところを巡りましたが、
交通手段はほとんど車でしたので、
イギリスの道路事情について少し触れてみます。
● 道路の種類ですが、イギリスの幹線道路は次の3通りに区分されています。
M道路 自動車専用高速道路 (Motor Way無料です)
A道路 主要幹線道路
B道路 一般道路
スコットランドやウェールズなどの地方に行くと,
B道路がシングルロード(1車線のみの道路)のところもあり、
独特の交通習慣が存在します。
1車線では、当然車のすれ違いができないので、
所々に「パッシング・エリア」といってどちらかの車が避けるところが設置されています。
どちらの車が避けるかは、お互いの判断ですが、
先にパッシング・エリアについたほうが避けるのが原則のようで、
避けたほうが「どうぞ お先に!」という意味で、ライトを点滅させます。
もちろん、すれ違う時には、お互いに手を挙げて挨拶をします。
慣れると、これが結構お気持ちの良いものになります
これが本当のパッシングで、日本のように「おい! どけ!」ではありません。
● 法定制限速度は以下の通りです。
M道路 70miles/h (時速112km)
A道路 70miles/h (時速112km) 片側2車線以上
A道路 60miles/h (時速 96km) 片側1車線
B道路 30miles/h(時速 48km)
となっていますが、まずこんな法定速度が守られているのを見たこともありません。
「ほとんど人のいない田舎道で速度制限を守るのにどんな意味があるのか?」という
いかにもイギリス的な合理的考えなのでしょう。
ただし、多くの田舎の町で、入口には「30miles」の速度制限の標識が立てられていて、
ほとんどの人がこの速度を厳守します。
人の多い町では、田舎であっても速度を守ることに「人の命を守る!」という意味があるのでしょう。
それに、町中ではスピード違反の計測カメラがあるのも速度厳守の理由かも知れません。
町の出口には、「30miles」制限の終了の標識があり、
これを過ぎると、途端にみんなのスピードが上がります。
それも狭い道なのに100キロ位までに達することも珍しくはありません。
ケンブリッジで暮らし始めたころ、郊外のB道路(48キロ制限)を80キロ位で飛ばしていたら、
どう見ても80才は超えているようなお婆さんさんが軽々と私の車を抜いていった時の驚きは今でも忘れません。
「暴走ババーだ!」と思ったのですが、今から考えるとそれが当たり前だったのです。


