6月10日,宮崎県延岡市の旭化成さんを訪ねました
柔道や陸上で多くのオリンピック選手を輩出してきた旭化成さんは,約90年の伝統ある総合化学メーカーです.
まず,展示センターで当社の製品群を説明してただきました.写真のリカちゃん人形の髪の毛とサランラップ.実は,同じポリ塩化ビニリデンという化合物で出来ているんですね.また,当社の主力製品のベンベルグも洋服の裏地から始まり,いまでは人工透析に使う人工腎臓の中空糸,輸血血液をろ過するウイルス除去フィルターなど,化学製品の用途はあらゆる産業にかかわっていることをを実感しました
つぎに,自家発電所とベンベルグ工場の見学に移りますのと,旭化成の創業主野口したがうと中興の祖宮崎輝の銅像を目にしました.写真の奥の煙突は自家発電設備の煙突です.
発電所の中に入ると,騒音と熱にびっくり.24時間約2年間,タービンを回しっぱなしで稼動しているそうです.続いて,訪ねたベンベルグ生産設備は,電子的制御装置はアップしているとはいえ,1930年代の創業時と建屋,紡糸設備はかわらないそうです.
ベンベルグは綿を化学的に再生した糸ですが,絹と変わらない光沢とすべすべ感が特徴で,キュプラ式製造法では,世界で製造している会社は旭化成さん1社だけ.つまり価格支配力があるわけですが,コストダウンや生産工程の短縮化も望まれます.
ただ,設備を一新するには,単に生産ラインの更新だけでなく,排水設備も更新する必要があり,
莫大なコストがかかるという事情を話していただきました.
最後に,訪れたのは,当社の発祥の地.愛宕地区薬品工場です.当社はカザレー法アンモニア合成から事業を始めておりますが,日本初の生産設備はH19年度の近代化産業遺産に登録されました.写真は当時のアンモニア合成装置です.隣接して資料館があり,そこでも興味深い多くの写真,文献を目にしました
長時間に渡りご案内いただきました旭化成の皆様に感謝申し上げます


