7月1日新日鉄八幡製鐵所を訪問しました.去年から鉄鋼業に興味をもち,岩手県釜石の鉄の歴史館と新日鉄釜石製鐵所,千葉県新日鉄君津製鐵所を訪問してきました.が,今般,20世紀に入った1901年,日本で始めて創立された銑鋼一貫製鉄所を訪れることができ,わくわくします.想い馳せれば,創業時にドイツ人技師とコミュニケーションを重ね,高炉の測定・制御技術を生み出した,高炉の神様田中熊吉が活躍していた場所です.
最近の新日鉄の話題では,アルセロール・ミッタル社からの被買収リスクが,ことさら取り上げられますが,100年を超える年月の技術の蓄積は,たとえば,鉄道レール,自動車用タンク薄板では,世界の追随を許さない技術水準を誇っていると説明をいただきました
さて,見学に移ります.高炉の底の部分からおよそ30mの地点でまじかに見ました.轟音とともに2200℃で燃える炎は真っ赤に輝いていますが,意外に暑くない.でもこんな巨大な装置をよく作ったものだと関心しました.テレビモニターから,トーピットカーに銑鉄が注入されるのも感動的です
写真は,スペースワールドという遊園地の隣にある昔の東田第一高炉の展示物ですが,高炉の底の部分はこのような形状で,多くの吹き込み口がついています.でも,現在では自動化してあり,写真のように人が銑鉄を掻き分ける作業は行っていません.
このあと,熱間圧延工場も見せてもらいました.こちらも,工場規模,轟音,熱にただただ圧倒されました.
もう一度,高炉展示物の写真を掲げます.高炉上部には,八幡製鐵所創業の年「1901」の数字だけの表札が誇り高く掲げられています.トーピートカーとは,ご覧のような魚雷に似た形状のタンク貨車で,高炉から出た1200℃の銑鉄を,製鉄所敷地内の専用線で転炉まで運び,その後,熱間圧延,冷間圧延工程へと流れます.
お世話になりました新日鉄八幡製鐵所のみなさまに御礼申し上げます


