自ら出した宿題をこなしてきました。9月末永青文庫で伏波神祠詩巻を見たことをきっかけに,黄庭堅の書を追い求め,平安神宮近くの藤井有隣館に行ってきました。ご覧のような中国風の屋根のある特徴のある建物です。ところが,有隣館は第1,3日曜日しかオープンしておらず,しかも目当ての草書「李太白憶旧遊詩巻」は11月しか見るチャンスはないとのこと
さて,その書はご覧のように,一見書きなぐったようにしか見えないのですが,書家の石川九楊はベートーベンの交響曲を凌駕する深い味わいがあると絶賛しています。私にはそこまでは分からないのですが,3列目の「初めて入れば,千花明らかなり」の「入」という字には惚れ惚れしています。「初」からの連綿,以下「千花明」の文字群とのコントラスト,2列目の「一」とのバランスなど最高です。幸い他にあまり人がいなかったので,たっぷり30分はこの真筆を眺めていました。昔は中国の皇帝しか見ることができなかったのですが,現在では1年に1度とはいえ,誰でも見ることができ,すばらしいことです。2列目の右に乾隆帝の印がありますね。
この日の京都は天候に恵まれ,国立博物館の「日蓮と法華の明宝」展,南禅寺の水路閣,二条城どこへいっても人がいっぱいでした。紅葉も人をひきつけるのでしょう。写真は南禅寺近くにて


