| 市場戦略論A | 講師 木 村 浩 |
| 月曜日 | 5時限 |
| 講義の狙いと留意点 |
| マーケティングの基本的な課題は、企業を取り巻く環境を把握し、分析することによって企業の持つ経営資源と如何に適合させるかという点にあり、環境変化の注意深い分析が重要な課題の1つであるということが出来るでしょう。そして、今日のわが国企業を取り巻く環境を考えてみると、消費社会の変容、情報通信技術の発展や経済・社会のグローバル化によって大きく変化していることもまた事実です。このような環境下では製品開発や価格政策等をその内容とするマーケティング戦略もまた変化していく必要があります。 本講義は、春セメスターのマーケティングマネジメントにおいて学んだマーケティング理論をベースとして、市場対応のマーケティング戦略概念を学ぶと共に、これまでの日本における市場環境変化を概観し、今後、より環境変化に適応したマーケティング戦略を立案するための考え方の理解・習得を目的とするものです。 |
| 成績評価の方法 |
| 期末テスト、出席状況等から総合的に判断します。 |
| 教科書 |
| 特に、指定しません。 |
| 参考書・指定図書 |
| 嶋口充輝・石井淳蔵「現代マーケティング」 有斐閣 池尾恭一「日本型マーケティングの革新」有斐閣 |
| 講義の内容 | |
| 1回 | イントロダクション 講義の内容と方針について説明します。 |
| 2回 | 市場におけるマーケティングの役割と課題 企業における事業の本質とマーケティングの役割、また、顧客の満足価値追求のためのマーケティング戦略について解説する。 |
| 3回 | マーケティングの領域拡大と発展 現代のマーケティングが、戦略マーケティングとしてその領域を拡大しつつあることについて、戦略マーケティングの特徴と共に解説する。 |
| 4回 | 戦略的マーケティングの基礎概念 戦略マーケティングの理解を促進するため、事業の経験効果、製品ポートフォリオなどの基礎的概念について解説する。 |
| 5回 | 競争の分析 企業が相互に競争する「場」としての市場の条件について分析するとともに、その場における競争者とは何か、どの様なタイプに分類できるのかについて解説する。 |
| 6回 | 取引の分析 企業の境界を定義する問題として取引関係をとらえ、企業がどの様に取引関係を設定しているのかについて解説する。 |
| 7回 | 競争戦略と需要創造 成熟化した市場における競争を分析することを目的とし、持続的競争優位の一般戦略について考えるとともに、企業の競争地位別戦略類型について解説する。 |
| 8回 | 取引の戦略 取引戦略の発展について、流通系列化、流通経路の管理、製販統合の流れとともに考える。またこ取引戦略を考えるうえで重要な「延期と投機」の概念について解説する。 |
| 9回 | 戦略マーケティングのまとめ(戦略の統合と戦略ドメイン) これまで解説した戦略マーケティングを念頭においた多彩な戦略メニューの存在が、顧客にとっての選択の幅の拡大などを通じて、業界の発展をもたらす現象を考える。 |
| 10回 | 日本型マーケティングの革新T これまでの日本型マーケティングの特徴を振り返り、その限界と対応について考えるとともに、戦後、購買経験を積むにつれて成長を続けてきた消費者の変化と、それに伴って企業のマーケティング戦略がどの様に変化してきたのかについて解説する。 |
| 11回 | 日本型マーケティングの革新U 消費者特性の変化に起因する市場の変化が、企業のマーケティング戦略にどのような影響を与えているのかについて、「購買関与度」と「製品判断力」の枠組みを利用して解説し、具体的に価格戦略、製品戦略、ブランド戦略等の変化を見る。 |
| 12回 | 日本型マーケティングの革新V 消費者の成長がもたらした流通チャネルの変革を取り上げ、企業のオープン型マーケティング戦略の成立と特色について解説する。 |
| 13回 | まとめ これまでの講義を振り返り、まとめを行います。 |