さ行
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社会学A非常勤講師 佐古井 貞 行

月曜日5時限

講義の狙いと留意点
 社会学は法学・政治学・経済学などに比べてわかりにくい学問である。わかりにくいとは内容がむずかしいということではない。法学・政治学・経済学などが一見わかりやすいのは、それぞれが法とか政治とか経済などといった社会生活の機能別に研究対象が設定できるからである。社会学が対象とする「社会」の機能がわかりにくいところに、社会学のわかりにくさがある。
 人間は一人では生きていけない。実際、一人で生きている人はいない。集団の中で生きている。社会学は人間の集団生活を研究する学問である。人間の形成する集団には、具体的にいえば、家族・農村・都市・国家といった、血縁的・地縁的に自然に出来上がる基礎的集団と、そのような自然に出来上がった集団の上に目的を持って形成される、企業・政党・学校・教団などの機能的集団がある。社会は大きくこの基礎的集団と機能的集団の二つからなりたっている。
 春期は社会学の主題・社会学の主要概念として、社会と人間・社会集団・社会構造を中心に講義する。秋期は現代社会の動態と課題として社会生活のいろいろな側面をとりあげて講義する。
成績評価の方法
出席および試験の成績
教科書
使用しない
参考書・指定図書
丸山哲央・大野道邦ほか編『社会学の理論』(有斐閣)川井隆男・原田勝弘ほか編『社会学―現代社会学の課題』(勁草書房)萩村昭典編『現代社会学への招待』(酒井書店)木下謙治編『社会学』(九州大学出版会)

講義の内容
1回第一部、社会学の主題
講義全体についてのオリエンテーション他
2回個人と集団
@ 人間の欲求と行為
A 個人と社会的相互作用
B 社会集団
3回社会学の歴史と課題
@ 社会学の性格
A 社会学の始まり
B 社会学の発展
C 現代社会学の動向
4回第二部、社会学の主要概念
家族―形態と機能
@ 家族とはなにか
A 家族の形態
B 家族の機能
5回家族―親族と同族
@ 親族の意義
A 親族仲間の機能
B 同族とは
6回家族―現代の家族問題
@ 近代家族の成立過程
A 近代家族の実像
B 家族の問題が持つ意味
7回農村―農村社会の構造と変容
@ 日本農業の三大基本数字
A 地主制と過小農社会
B 農地改革
C 高度経済成長と農村の変貌
8回都市―都市社会構造の理論
@ 都市社会関係の構造
A 都市社会制度・社会集団の構造
B 都市社会成層の構造
9回都市―都会人のパーソナリティ
@ 都鄙二分法的立場
A 都鄙連続法的立場
10回都市―都市的生活様式
@ 都市住民の生活構造
A 消費生活の外部化
B 都市生活者のパーソナル・ネットワーク
11回企業―企業組織の近代化
@ 産業化と産業社会
A 二つの基本的機能
B 経営組織と職場集団
12回企業―日本的経営の光と影
@ 日本的経営とは何か
A 日本的経営の歴史
B 日本的経営の二面性
13回官僚制と国家
@ 組織と官僚制
A 官僚制と人間関係
B 官僚制と権力
C 国家の理論
14回第三部、現代社会の動態と課題
階級と階層
@ 階級と資本主義
A 社会階層
B 階級・階層論の現代的意義
15回大衆社会と人間疎外
@ 大衆・大衆化の特徴と存在形態
A 大衆社会の成立
B 大衆の生活・意識・行動
16回社会心理と社会的性格
@ 社会心理と社会心理学
A 国民性の研究
B アイデンティティ
17回情報化とコミュニケーション
@ 情報化と高度情報社会
A 情報革命の到達点
B 情報化社会の光と影
18回社会変動
@ 社会変動論の展望
A 日本の近代化
B 現代の社会変動を理解するために
19回文化と文化変動
@ 文化とは何か
A 日本人の行動様式
B グローバリゼーションと文化変容
20回参加と社会運動
@ 社会運動と社会計画
A 地方自治と参加
B NPO/NGOと市民社会
21回人口変動と高齢化
@ 近代化と人口変動
A 人口高齢化の現状
B 高齢化社会の諸問題
22回現代人の生活―ライフスタイル
@ 現代生活をとりまく環境
A 生活意識の変化
B 現代人のライフスタイルの特徴
23回労働と余暇
@ 職業労働と労働観の変遷
A 余暇の変遷
B 労働と余暇の人間化
24回社会福祉と人間生活
@ 現代社会と社会福祉
A 社会福祉の主体と対象
B 福祉国家と福祉社会
25回第四部、社会調査
社会学における理論と調査
@ 理論構築と社会調査
A 研究方法の論理
B 科学的知識と日常的知識
26回社会調査の方法
@ 社会調査の諸方法
A 社会調査の手続き
B 社会調査の現代的課題

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