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情報化と職業非常勤講師 村 田   潔

金曜日4時限

講義の狙いと留意点
 技術の導入・利用は、組織や社会に不可逆な変化を引き起こすといわれている。企業をはじめとする組織におけるICT(Information and Communication Technology)の利用もその例外ではない。とりわけ、組織における仕事・職業のあり方と、そこに働く人々の労働環境はICTの導入によって大きく変化してきている。それは、組織情報化において中心的役割を果たすICTが、他の技術とは異なり、情報処理とコミュニケーションという人間の知的機能を拡張するものであるからである。
 本講義では、情報化の進むさまざまな組織における仕事と職業の現状と、そのあるべき姿について考察を進める。受講生の理解を促すために、適宜、ケースメソッドを実施する。
成績評価の方法
期末試験の成績に、講義への貢献度を加味して評価する。
教科書
指定しない
参考書・指定図書
村田潔(編)「情報倫理:インターネット時代の人と組織」有斐閣
D. G. ジョンソン「コンピュータ倫理学」オーム社
T. フォレスター&P. モリソン「コンピュータの倫理学」オーム社
内野明・小澤行正・村田潔(編)「ビジネスチェンジ:情報技術が変える仕事・組織・人」同文舘

講義の内容
1回ICTの普及と職業・労働の変容
・デスキリングとアップスキリング
・職務内容の変化
・失業問題への対応
2回企業情報化と組織構造・組織文化の変化
・生産性パラドクス
・コミュニケーション革新
・情報化がもたらす変化と組織慣性
・組織のフラット化
3回多様化する勤務形態
・テレワーク、テレコミューティング、SOHO
・派遣・契約労働者
・ワークシェアリング
4回日本的雇用慣行の変化
・日本的雇用慣行の情報特性
・成果主義の導入と運用
5回情報化するオフィスの労働環境
・ハイテクモニタリング
・職場におけるプライバシー
・情報資産の管理
・労働者の権利
6回情報化組織における人事管理
・情報化組織で期待される労働者像
・controlからsupportへ
・管理と非管理の共存
7回企業情報システムの管理・運営
・情報システムステアリングコミッティ
・CIO(Chief Information Officer)
・システム監査
8回グローバルビジネスプロセスの構築と労働問題
・フェアな労働環境とは
・フェアネスの評価と労働条件のローカル性
・ウォッチドッグズと企業
9回専門職倫理と技術者倫理
・専門職とは
・技術者の責任
・専門家の責任
・内部告発
10回ICT専門家の責任
・ソフトウェアエンジニアの責任
・データ管理者の責任
・システム監査人の責任
・エンドユーザの責任
11回ICT専門家の行動
・倫理コード
・コードの背景にあるもの
・コードとマニュアル
・自由な主体としてのICT専門家
12回情報産業の労働環境
・システム開発のあらまし
・ソフトウェアエンジニアの立場
・アウトソーシング/オフショアアウトソーシング
13回情報化とジェンダー
・女性労働者と情報化組織
・情報システム設計と女性労働者

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