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簿記原理1E(再履修)非常勤講師 井 出 宏 美

木曜日6時限

講義の狙いと留意点
企業における日々の経営活動を記録・計算・整理して、その結果をまとめ、一定期間における経営成績や一定時点における財政状態を明らかにする技術が簿記です。企業は、これによって経営活動の実態を把握し、これまでのあり方を反省したり将来に対しての方針を立てたりする場合のよりどころとします。また簿記は個人事業主の所得税、法人企業の法人税や事業税などの税金を納めるためにも絶対に欠かせません。一方、簿記検定試験あるいは公認会計士・税理士などの国家試験の実施は、簿記知識と経理技術をいっそう普及させることに貢献しています。
留意点→簿記は、財務諸表論・原価計算・経営分析・管理会計・財務会計等の基礎科目となります。また会計の技術的側面としての性格が強いので、学習の進行状況により練習問題を解くことになりますので、電卓等を用意しておくことが必要です。講義を聴講するだけでは十分に理解できないので、平行して練習問題により記録・計算整理の技術面と応用力を理解することが必要です。
成績評価の方法
@ 基本的には、試験によって評価します。
A 練習問題レポートの提出並びに出席状況によりプラスアルファ点を加算します。
教科書
新井清光・渡部裕亘 編著
新検定簿記講義3級商業簿記
中央経済社
参考書・指定図書
 商工会議所簿記検定試験の過去問題を中心とした参考書選定中。
 練習問題を解くことに重点を置きたい。

講義の内容
1回 一年間の講義内容及び受講についての注意点、希望等の説明。
2回 資産・負債・資本を内容とする貸借対照表と収益・費用を内容とする損益計算書の関係について
 会計のスタートからゴールまでの簿記手続きの主要な流れにおける試算表と精算表の役割及びしくみについて学習します。
3回 商品売買取引の記帳は分記法・総記法・三分法があり、三分法を中心に仕入諸掛・決算整理事項について学習します。
 商品有高帳では、商品の受入れ、払出し、残高の記入方法とともに、資産の評価方法について学習します。
4回 現金預金取引においては@インプレストシステムと小口現金出納帳 A当座借越契約と当座借越勘定 B現金過不足勘定と現金出納帳について学習します。
5回 企業では信用取引が頻繁に行われます。この際、債権債務の記帳を正確に処理するにはどのように記帳したらよいか。又、得意先の倒産などにより回収できなくなった債権の仕訳及び貸倒れの見積もりの仕訳等について学習します。
6回@金銭の貸し借りに発生する貸付金勘定と借入金勘定及び利息の計算 A主目的以外の取引に発生する未収金勘定と未払金勘定 B商品の売買契約時の手付金(前払金・前受金) C取引先や従業員のための一時的な金銭の立替や預り金 D現金の収支はあったもののその時点では内容又は金額が確定できない場合の仮払金勘定と仮受金勘定 E商品券勘定と他店商品券勘定
7回 仕入代金の支払や売上代金を回収する際に現金や小切手の他に手形が用いられます。
 @手形の振出し・受入れ・引受け
 A手形代金の取立て・支払
 B手形の裏書譲渡と割引
 C受取手形記入帳と支払手形記入帳
8回 有価証券の種類には、国債・地方債・社債・株式等がある。
 @取得原価の決定と仕訳
 A売買目的有価証券の売却時の仕訳
 B期末において保有する売買目的有価証券の時価法による評価替えの仕訳
9回 企業が一年を超えて使用する目的で所有する備品・建物・車両運搬具・土地等が有形固定資産として利用されます。
 @取得原価の決定と仕訳
 A減価償却の意義と計算方法及び記帳方法
 B有形固定資産の売却の仕訳
10回 費用・収益の諸勘定のなかには、既に支出・収入が記入されていても、次期以降の費用・収益とし次期に繰り延べなければならない場合があります。又逆に、支出・収入が計上されていなくても、当期の費用・収益として見越し計上しなければならない場合もあります。
 @前受収益 A前払費用 B消耗品勘定の処理方法 C未払費用 D未収収益
11回 伝票会計を以下の点について学習します。
 @証ひょうの意味と種類について A伝票の意味とその役割について B伝票制と5伝票制について
12回 企業の経営成績や財政状態を報告する貸借対照表、損益計算書は総勘定元帳の各勘定の記録と繰越試算表を資料として作成します。又精算表を資料として財務諸表を作成することもできます。
 @8桁精算表の記入方法と決算整理仕訳
 A資本金と引出金
 B費用となる税金・費用とならない税金
13回 前期の総まとめを、練習問題を中心に行います。

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