| 流通経済学 | 教授 池 上 和 男 |
| 木曜日 | 3時限 |
| 講義の狙いと留意点 |
| 経済活動の中にあって、生産と消費を架橋する流通は不可欠な活動である。現代社会の経済は、ものをつくるだけでは不十分である。供給過剰は直ちに不況を招く。需要と供給は適切に調整されてこそ健全な経済状態が築かれるのである。流通は需要をリードし、調整する重要な役割を担っている。本講義は、流通および流通機構の基本的な機能、仕組みそして重要性について十分に理解し、日本の流通の現状を明らかにすることを目標とする。 |
| 成績評価の方法 |
| 期末試験および授業中の態度により評価する。 |
| 教科書 |
| 宮澤永光編著「現代商業学入門」八千代出版 |
| 参考書・指定図書 |
| ○ナレシュ.K.ヌルホトラ「マーケティングリサーチの理論と実践、理論編」2006、同友館 ○高嶋克義ほか「生産財マーケティング」2006、有斐閣 ○裴 俊淵「現代企業における生産と流通」2005、文眞堂 |
| 講義の内容 | |
| 1回 | 商業の歴史1 奈良時代から第2次世界大戦前までの商業の歴史を述べる。とくに商業の発達、取引方法の発達について説明する。 |
| 2回 | 商業の歴史2 第2次世界大戦後から現代までの商業の歴史を述べる。小売業の発展、商業からマーケティングへの進展について説明する。 |
| 3回 | 流通の仕組み 生産と消費を架橋する流通の社会的役割について述べ、架橋する具体的な流通機能について概括的に説明する。 |
| 4回 | 所有権移転機能 所有権移転のための交換、販売、購買活動について説明する。 |
| 5回 | 物流機能と情報伝達機能 輸送機能、保管機能、荷役・包装活動と広告活動、人的販売活動、販売促進活動等について説明する。 |
| 6回 | 卸売市場1 卸売市場法にもとづいてつくられた中央卸売市場に関して、青果物、魚類、肉類の商品ごとに、その中央卸売市場の仕組みについて説明する。 |
| 7回 | 卸売市場2 集荷分散機能、価格形成機能、代金決済機能、情報伝達機能等中央卸売市場の役割について説明する。 |
| 8回 | 商品取引所1 穀類、繊維、貴金属等についての商品取引所の仕組み、重要性、役割について説明する。 |
| 9回 | 商品取引所2 リスク管理という観点から、商品取引所の重要な役割である先物取引について説明する。 |
| 10回 | 日本の商業の統計と卸売業の現状 日本の商業の統計・資料の見方を説明し、卸売業の現状と課題について説明する。 |
| 11回 | 日本の小売業の現状 日本の小売業の変遷・現状、課題そして商業集積について説明する |
| 12回 | 日本の商業の特質 零細性、多段階、流通系列化、リベート制、テリトリー制、委託仕入等の日本の商業の商慣行について説明する。 |
| 13回 | 日本の流通の法規制 日本の流通を規制してきた百貨店法、大規模小売店舗法、大店立地法等について説明する。 |